新人の話①
支店の新人が辞める。
今年に入り、突然思い立ったらしい。やりたいことをするために逆算したらここで辞めるしかないと。
それはすごく思いきったことで、それが出来る新人はきっと目標にたどり着くだろう。
まだ何者にも束縛されず、自分の意思でやりたいことを出来るのは若さと自由があるからだ。
年を取ると段々と自分だけではなくなるからそれができない。
私の部署ではないから直接ほとんど話したことはなく、今回辞めるに当たって、手続きがあるため会話したのだが、辞めるのが残念なほど良い子であった。
見ているだけで清々しいのだか、まだ一年たっていないので、失業給付も出ないし、持株も短期なので、掛けていたが今は少し下がっているので損をしているだろう。
全て、
まぁ、仕方ないです
と言う。
来月は会社の福利厚生でリクリェーションと称して、支店間の親睦会が開かれる。
在籍者しか対象でなく、新人は今月末で辞めるため対象にならない。
突然の退職で、そちらの話が出る前だったのだろう。
自分のお金では行かないようなところで食事をするのだが、それについても
まぁ、仕方ないです
と言っていた。
愚痴が出ないところが爽やかだ。あなたならどこに行っても可愛がられるし好かれるだろう。
そういう人は長くいてはくれないなだなぁと思ったのだった。
人に好かれる人はやっぱり文句を言わない、愚痴を言わない、流していける人なんだろう。
やりたいことを実現するために頑張ってほしいなと思ったのだった。