「からだの声の翻訳家®️」鶴木マキ∬しあわせのシグナル∬

日常から不思議な話まで。リーディングってなに?ポジティブってどんな思考?なんてことをつぶやいてます。

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Green


梅雨の時期、洗濯物問題が困るけれど、外を歩くのは案外嫌ではない。


どしゃ降りで凄く濡れるし、蒸し暑かったりしてそんなによくもないんだけれど、雨が降ることで、路面がきれいに洗い流されてそのあとにその道を通るのが好きだったりする。


雨の季節は道も植物も美しくなる。

特に草木の緑色は美しい。

あの色を自分のコーディネートの中に取り入れたいと思ったりするものの、若草色が似合う人というのは透き通るような白い肌で若くかわいらしい雰囲気がある人。


新緑の色は優しげにみせるだろう。


私にとっては永遠の憧れでしかない。年齢を重ねるほど難しくなっていく色のひとつ。


若いうちに似合わないから遠かった色。

色々な色を試していた時期に緑色を顔に近づけると、顔が黒くみえた。私の肌には全く合わない色であった。

それきり緑色からは遠ざかってきた。


職場にその新緑の緑を好む人がいた。その人はやっばり色白で優しげだったから私の色に対しての判断は正しいのではないだろうか。


若い時期はアースカラーと呼ばれるものが似合わなかった。それはまだ私の肌が張りがあったからで、ベージュやカーキ色は年齢を重ねるほど違和感なく取り入れられるようになった。

しかしそれも四十代までだった様に思う。


五十代に入ってからは今までのように沢山の色がクローゼットを占めることがなくなった。


年を取るということは肌の張りや明るさが変わり、頭髪の色も変わるから似合う色合いが変わってくるからなのではないか。


いつの間にかベーシックな紺や黒、白という色を中心に、秋冬は濃いピンク、春夏は水色という組み合わせが多くなってきた。




そして相変わらずグリーンはモスグリーン以外は手を出せずにいる。



だがあと二十年ほどしたら肌も頭髪の色も変わってくるだろうから緑色も似合うようになるのかもしれない。


そんな日が来たならと、白髪に若草色のブラウスで微笑む私を想像する。

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