「からだの声の翻訳家®️」鶴木マキ∬しあわせのシグナル∬

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年末年始に読みたい作家③



宮沢賢治の話は児童小説だが、話の内容は寓話がおとなにも考えさせるものになっている。
吉本隆明氏も宮沢賢治の熱心な読者だったのは彼の著書にある。


宮沢賢治は農民のため、農業の為につくしたし、自身の生きざまを小説に残したといえる。


ある物語の中に、飢饉に見舞われどうにも冬が越せないと思った両親が子供を置いて森に自殺しに行く場面があるが、
「お父さんはこれから森に遊びに行ってくる」
と言って帰ってこなかったというように書かれている。


この文章を子供はそのまま受け取るが、大人であればこの背景に何があるのか想像に易しい。
宮沢賢治の物語の中に出てくる人物たちは皆辛い思いをしながらそれでも現実から逃げず人の為に尽くすことを考える。


賢治の様になりたいと思う人がいるのはその為だろう。
そうなれるには大変なことだが、その気持ちを忘れない為私たちはこの作家の小説を忘れてはならない。


今日で今年の記事も終了します。


来年新たな場所でも書いてみたいと思っています。またそれについては改めてお伝えしたいと思います。



来年もよろしくお願いします。
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