「からだの声の翻訳家®️」鶴木マキ∬しあわせのシグナル∬

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戦慄の「マテオ・ファルコーネ」

近頃Amebaのリブログ記事を使うことが多い。


リブログなのでまた記事を飛ぶことになる。


なかなかこれを見る人も少ないわけで
先日かいた
「親離れ子離れについて」
のもと記事の中にある小学生時代に読んだ


「マテオ・ファルコーネ」


という本の話を少ししたい。


家に子供向けの世界物語全集みたいのがあってその中に入っていた。


誰が書いたのかも覚えていないし、横に「ドリトル先生航海記」や「メリーポリンズ」シリーズ「秘密の花園」なんかもあった気がする。


枕になりそうなぶ厚い全集。


ほとんど本棚の飾りのようなものだったが気が向いたとき読んでいた。


何より余りに子供が手を出さないので両親が朗読したカセットテープを聞かされる段になったとき、
クソつまらない朗読を聞かされるくらいなら自分で読んだ方がマシだと思ったからだ。



いつの時代も大人になると子供の気持ちをどうして忘れてしまうんだろう?
とこの事を思い出すたび自らを反省する。



で、「マテオ・ファルコーネ」であった。


内容はググれば分かるだろうから敢えて書かないが、この本を読んで戦慄を受けたのだった。


約束破ったらハリセンボン飲ます,を地でやってしまうような仕打ちを受ける。


で、私は約束は破ってはならないと言うことを肝に命じたのだっだ。


だがそれだけでなく、もし何かの理由で正しいことから外れたときも、絶対に黙っていようと決めた。


それは大概大したものでなく、バレたところでなんじゃないものであっても(というかそんなことばかりだったけれど)
自ら秘密は絶対に話さない。


と誓った。


今思えば、ずっと黙っているのは後ろめたくいつバレるのか?そんな心配をすることなので、
まずいことになったらさっさと謝ってしまうに越したことはないのだけど、小学生の私はその時そう思ってしまった。


「マテオ・ファルコーネ」はお父さんが掟を破った息子に対して


ハリセンボンをする。



だいたいお父さんと、罪人をとらえに来た人とどちらが正しいのか?


見方を変えればどちらも正になるのだと思う。






話がどうもズレる。


とにかく私は誰かにバレるまで秘密は絶対に言わない


ということから


悪いこともいいことも絶対に秘密は言わない。に変わっていった。


それが随分とずるいことなのだということは暫くして気がつく。


メッキは剥がれる。嘘ならバレる。
嘘より良くないのは沈黙すること。
沈黙しないといられない環境を作ってしまうこと
そう悟った。



我が長男も昔は小さな嘘をよくついていた。


まぁ、随分と怒ったものだ。


嘘つけ❗おかしいだろう


と。
多分幼い頃何かこちらが気がつかないで見落としたことがあったのだと思う。
それがうまくいったので嘘を覚えたのかもしれない。



でもまぁ、「マテオ・ファルコーネ」を読んで上記のように思った母だ。


怒りながらも、はたと気がつく。



私も同じことしてたなと。


すると、つい怒るより、バレなかった後の後味の悪い気分を話すことになる。


で、結局ずるいことしてサボっているとそのつけば自分に返ってくるんだと締めくくることになる。お母さんも随分と大変な思いをして今に至る、と。


サボるとね、あとでひどくしっぺ返しが来るんだよねー。
で大変な思いしてそれする羽目になるんだよ。


今年成人する長男はいつの間にか


この嘘つき


呼ばわりをされなくなっている。



黙っているのもしれないし、事後報告しているのかもしれない。


なんにしても私は


自分のことなんだから自分で考えなさい


と言う。彼の人生は私は変われないし責任もとれない。


アドバイスはできるかもしれないけど、こういう母親なので、ちとポンコツ呼ばわりされる。


子供を導くなんてことは残念ながら出来るとは思っていない。


こんなんじゃダメなんだろうけど、案外子供たちはしっかりと自分のことを考えている……様子だ。


私が息子らを見ていて、ただ見ていることしか出来ないが、悲しいと感じるのは自分でここまでと限界を作る時だ。


やり切ってそう思うならいいけれど、


どうせダメだから
とか、
俺には無理だから


と言うともう何も言えなくなってしまう。私はその場に立ち尽くすしかない。
そういう風に決めているのは彼等だから。私には変えることが出来ないからだ。


それでも私に出来ること、それは信じて待つことでしかない。
それを私はあきらめる気はない。

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