「からだの声の翻訳家®️」鶴木マキ∬しあわせのシグナル∬

日常から不思議な話まで。リーディングってなに?ポジティブってどんな思考?なんてことをつぶやいてます。

PVアクセスランキング にほんブログ村




エッセイ・随筆ランキング

嘆く人よ

      



嘆く人よ。
嘆いて何が変わるだろうか?


満たされないものは嘆いて満たされるのだろうか?


こころの空洞は嘆いていても満たされないだろう。


喪失感を埋めるのは、失った後に語られることばを聞くことなのではないだろうか?
失ったものは全くなくなってしまった訳ではない。


必ずあなたの胸の内、何かを宿しているはずだ。


それとの対話は自分と対峙する中で生まれる。


宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を読むたびに、私の中のカムパネルラが語る。


一度銀河鉄道に乗ったからには、再び乗るまで寂しさと共に生きる。
生きることは寂しいことだと知ったからだ。


しかし孤独は人のこころを豊かにする。優しさを、他者への慈しみを知る。


寂しさを知らないと、その感情を理解することが難しい。


その気持ちになる時、私たちを作った、あずかり知らぬ存在のことを考える。


きっと彼の存在も大きな孤独の中永遠に生きているのだろう。


その思いに浸される時、私たちが繋がっていることを感じるのだ。

×

非ログインユーザーとして返信する