「からだの声の翻訳家®️」鶴木マキ∬しあわせのシグナル∬

日常から不思議な話まで。リーディングってなに?ポジティブってどんな思考?なんてことをつぶやいてます。

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きゅん

この部署に来て丸二年。
余裕がでてきたのかな?


先日きゅん、としたできごと。


というか、その時はまったく微笑ましく思っていたのだけど。


きゅんってするのって、「おっさんずラブ」の林遣都のせつない表情ぐらいなものだったんだけど、それでスイッチはいったのかもしれない。


何かというと、思い出してのきゅん、なので。


それは、前回障害者雇用の女の子の送別をした時、ジン子が駅まで私たちを送ってくれた。


匂いとコロン① - 悩みの源
(←ジン子って誰?と思ったら)


彼は電車を使わないからわざわざ自分の家から遠い駅まで私たちを送ってくれたのだ。


多分は私たちの先輩にあたる方を送ったのだろう。
彼女は人気がある、誰からも。みんなのお母さん的な存在。


ジン子も話したかったし、話したりなかったのではないだろうか?道を歩きながら何やら酔って話していた記憶はある(内容はさっぱり覚えてない)。
彼は年齢バラバラな女子会の中でも違和感なく楽しげにみんなと話していた。(まんべんなく話すあたりやはり営業なのかな?)


考えてみれば、彼は同学年に近い子たちとべったりではない。
労働組合のレクの集まりでも、他の子たちはそれぞれ一緒に帰るけど彼はお先にといいながらサッといなくなる。


案外人見知りなのか。
年上の人とは上手にわたるのに、年の近い人とは距離を置く。


さて送った時も、先輩に何か一生懸命話していた。
「え、家逆でしょ!」
と言われ、送って行きますよ。といい
「ならしっかり改札まで送りなさいよ」
と言われ、ふり返ると、改札を入った私たちがみえなくなるまで立っていた。


それを思い出したら、きゅんとした。


なんてかわいいんだろう。なるほど年上にモテるのはそこか。


ジン子より年は下だが、今きている派遣さんがふと思い出したように、
「(ジン子の)免許証の写真全然違ってましたね」
という。
かわいい顔が別人のように写っていてジン子本人はそう突っ込まれると思わなくてドキマキしていた。その感じがかわいらしかったのを思い出したのかもしれない。


彼は出かける時いつも挨拶しながら(もちろん他の営業もみなそうだが)出かけるが、笑顔を作る。
それがかわいい。他の営業は口だけで笑顔はないので。目も合わない人もいるし。
わざわざ顔をこちらに向けて出かける丁寧な仕草はきゅんとするものだな、と思った。
可愛らしいから余計そう感じるのかもしれないけれど。


工事部門には今年二年目にイケメンがいるが(色白で長身で本当にイケメンだから、派遣さんたちに人気が高い。唇なんて、リップでも塗っているようにピンク色だ。来ると「どうしたの?」と声がかかっている。イケメンは徳だなと思う)でも、彼のことをみてもきゅんとはしないものだ。
関わらないとこんなものなのかもな。
人柄がつかめないとこころは動くことはないのだろう。


きゅんとなれるなんて、案外沢山の人がいるこの部署も悪いことばかりでもないのだな。

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