「からだの声の翻訳家®️」鶴木マキ∬しあわせのシグナル∬

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続けることの大切さ②

(前回の記事からの続き)


息子が幼い頃野球チームに入っていたが、
辞めたがった。



小さい子なんだから
親が代わりにいってやればいいと
思う方もいるだろう。
当時の私は言いたくなかったが、


それだけではなかった(こう書くと格好つけているみたいだけど)。
それは自分で言わせないと。


なぜなら、自分で決めてきたことに
親は付き合ったのだから、
幼かろうが、やっぱり落とし前は
自分でつけないと
やりきった気持ちにならないと思ったのだ。




息子は一度だけ、練習の朝やめたい旨を
監督に話すため電話を掛けた。




だが、その日に限って忙しかったのか
電話はとられなかった。




それ以後、息子には電話をかける気持ちも
失せて、そのまま野球を続けた。




やめたかった時期は、練習の朝は泣きながら
車の助手席に乗っていた。
乗せて走るこちらのこころも痛い。


当然息子の気持ちは分かり過ぎるほど分かる。
私だって、本当は行きたくないのだ。
鬼だるまみたいな監督と、コーチ
そしてその奥様たちが集う場所に。


(そういう草野球のコーチをして下さるご主人のいる奥様は、
やっぱりご主人同様、野球を愛しているのか、
その場に朝いることが多い。
勿論自分の子供を送ってくるからなのだが、
サッサとは帰らないのがオンナなんですね。
だからこちらもサッサと帰る訳にも行かない。
本当は帰って、
休日にしかできない家事がしたーい!私ではあったのですが。)



それでも学校につくと、
泣いたままでも連れていった。
本人も10才位だとみんなの前で
泣いているのは恥ずかしいらしく
挨拶する頃はいつもの顔になり
そうして終日練習をして
帰ってくることができた。




嫌だからとすぐにやめてはならないと
息子は学んだろうし、私も学ばせて貰った。




5年生になると、同学年の友達が入ってきて
ゲームも出場するようになってきた。




相変わらず日々の練習はしないし、
上達の点は疑問であったが
息子はもうやめたいと言わなくなった。




そして6年間野球をやり続けた。




途中どんどんやめていく、
上級生や下級生たちを横目でみながら
過ごしていた日々を思いだし
最後の壮行会が終わったあと
ふたりで帰りながら




他の同級生は誰も6年間続けてないのに、
君だけは6年あそこに通い続けた。




なによりそれがとても
すごいことだと思うよ。

よく頑張ったね。




そういった。
息子もやりきった感がある様子で
その時の思いは今も続いているらしい。




彼はいう。




自分で決めて始めたことだけは
(他から進められたことは違うが)
最後までやりきる。




ただ彼の目標の設定はそれ以来低いのだが…。




頑張らないと無理なことはしない。
しかしそれもその人の人生。




外野が何をいっても変わらない。




やる気が起きて動いたときがチャンスだ。




その時、私にどんな言葉がけができるだろうか?

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