「からだの声の翻訳家®️」鶴木マキ∬しあわせのシグナル∬

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クワガタの生涯


生物部の息子。


今年何度目かの高尾山野宿をしてきた。


こんな時期に何がとれるのだろうか?と思っていると


メスのクワガタを持ち帰った。


見つけた瞬間友人と


「(嫁に)行き遅れたな」


と言ったそうな。



この種類のクワガタ、越冬できない。


高尾山。夜は既に寒い。


気軽に日帰りできるけれど涼しい。


この時期にこの個体がいることが凄いのだと息子はいう。


「その上こいつ。欠けてるところもないし」


そう。虫は痛点がないから捕まえてみると


からだの一部がかけていることもよくある。


しかしメスにしては大きい上にきれいな姿のまま。


水曜日にはきれいな形で虫ピンに刺されるのだろう。


夜行性なのか昼間はじっとしていたが、今はゴソゴソとしている。


なんだかその姿は切ない。


このクワガタの一生ってなんだったんだろうな…と。


きっと私たちも同じなのかもしれないな。


私たちを作った存在はきっとどこかから私たちを見ている。

そしてこの儚い命を切なく感じているのではないだろうか?


それでも私たちは一生懸命もがきながら生き続ける。


それはそれで素敵なことなんだな。

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